公的制度関連

コスト上昇分の約半分が自社負担?利益を守る「価格転嫁」3つの実務アクション

    今回のテーマは、
    「コスト上昇分の約半分が自社負担?
    利益を守る『価格転嫁』3つの実務アクション」です。

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    https://youtu.be/LAc8frQmIUo

    ぜひご覧ください。

    ■ はじめに ━━━━━・・・・・‥‥‥………
    物価高や人件費、エネルギーコストの上昇が続くなか、
    価格転嫁ができる企業とできない企業で
    収益力の差が広がっています。
    価格転嫁は、単なる値上げではなく、
    事業を継続するための重要な「経営判断」です。

    <詳しくはこちら>
    各務税理士事務所

    ■ 数字で見る「価格転嫁」の実態と危機 ━━━━━・・・・・‥‥‥………
    ◎2025年度全国企業倒産
    1万425件(2025年4月~2026年3月)
    ※帝国データバンク調べ

    ◎物価高倒産
    963件(2025年4月~2026年3月)
    ※帝国データバンク調べ

    ◎人手不足倒産
    442件(2025年4月~2026年3月)
    ※東京商工リサーチ調べ

    ◎価格転嫁率
    54.2%(2026年3月調査)
    ※中小企業庁調べ

    ◎労務費の転嫁率
    50.0%(2026年3月調査)
    ※中小企業庁調べ

    中小企業の価格転嫁率は54.2%にとどまっています。
    労務費の転嫁率は2期連続で50.0%と足踏みしており、
    依然としてコスト上昇分の多くを企業が自社で負担し、
    利益を削っているのが実態です。
    転嫁できない状態が続くと、利益が残りにくくなり、
    数年後の資金繰りや人材確保力に大きな差となって
    表れる可能性があります。

    【なぜ、価格転嫁が進まないのか?】
    取引先に言い出しにくい構造
    売上の大半を特定の発注元に依存している場合、
    「値上げを申し出たら取引を減らされるのではないか」
    という不安から、交渉に踏み切れないケースがあります。

    コスト上昇を数値で説明できていない
    「原材料が上がったので」という説明だけでは、
    交渉の根拠として不十分です。
    何が、どれだけ上がったのかを客観的に数字で示せないことが、
    交渉を難しくしています。

    ■ 交渉を後押しする法改正 (2026年1月に施行済み) ━━━━・・・・・‥‥‥………
    【取適法(中小受託取引適正化法)】
    発注者と受注者の対等な関係に基づき、
    価格転嫁と取引適正化を図るための法律です。
    価格協議に応じない一方的な代金決定などは問題となり得るため、
    受注側の中小企業が価格交渉を進める際の後押しになります。
    ※適用対象は、企業規模や取引内容などによって異なります。

    ・協議に応じない一方的な代金決定の禁止
    ・手形払等の禁止
    ・取引条件の明示
    ・行政による違反行為の取り締まり など

    ■ 今すぐ取るべき3つの実務アクション ━━━━・・・・・‥‥‥………
    (1)コスト増加を数値で「見える化」
    原材料費、電気代、燃料費、人件費などの上昇額を整理し、
    過去の数値と比較しましょう。
    「どの費用が、いつから、どれだけ上がったのか」を
    一覧化することで、交渉時の具体的な根拠資料になります。

    (2)「段階的」に交渉する
    一度に大幅な値上げを求めるのではなく、
    「今回は〇%、次回更新時に再見直し」といった
    段階的な交渉も有効です。
    今後のコスト変動を見据えて、
    定期的に価格を見直すルールを取引先と設けておきましょう。

    (3)「価値維持のための改定」と伝える
    価格改定は、単なる値上げではありません。
    「品質管理を維持するため」「安定供給を続けるため」
    「必要な人材を確保するため」など、取引先にとっても
    メリットのある改定であることを丁寧に説明しましょう。

    ■ 最後に ━━━━・・・・・‥‥‥………
    数字で現状を整理し、
    段階的な交渉と定期的な価格見直しを進めましょう。
    価格転嫁ができず手遅れになる前に、ぜひご相談ください。
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